第1章 車のはじまり / 02 / 走る
自分で走るには何が必要か
板と4つの車輪から、ひとつ先の仕組みへ。

疑問|押す人がいなくても走れる?
台を自分で走らせるには、力のもとを載せればよさそうです。でも、電池や燃料を置くだけでは車輪は回りません。エネルギーを動きに変え、その動きを地面まで伝える仕組みが必要です。
問題|エネルギーと装置は別もの
燃料には化学エネルギーが蓄えられています。充電した電池も化学的な仕組みでエネルギーを蓄え、電気として取り出せます。どちらも、取り出したエネルギーを使って回る装置と組み合わせる必要があります。エネルギーの入れ物と、回転をつくる装置を分けて考えましょう。
発明|回転をつくって車輪へ渡す
ガソリンなどを使うエンジンは、燃焼で高温・高圧になった気体の働きから回転を得ます。EVは、電池から供給される電気でモーターを回します。多くのEVではインバーターという装置が電流を制御します。エンジンとモーターは、同じ装置の呼び名違いではありません。
仕組み|地面を後ろへ押すと前へ進む
動力源の回転は、歯車や軸などを通って駆動輪へ届きます。駆動輪とは、動力を受け取る車輪のこと。タイヤが地面を後ろへ押すと、地面からタイヤに前向きの力が働き、車が進みます。氷の上で空転するのは、回転があっても十分な力を地面とやりとりできないからです。
進化|速く回すだけでは足りない
発進や坂道では大きな回す力が必要です。速度に合わせて力を伝えるため、エンジン車では通常、複数の変速比を使います。EVの多くは広い回転範囲を使えるモーターと一定の減速比を組み合わせます。どちらの車もエネルギーのすべてを前進に使えるわけではなく、一部は熱などになります。
この図鑑の順番は理解のためのものです。歴史上の発明順序を示していません。