第1章 車のはじまり / 03 / 曲がる
なぜハンドルが必要なのか
板と4つの車輪から、ひとつ先の仕組みへ。

疑問|まっすぐ走れれば十分?
進む力を手に入れた台。でも道が曲がったらどうしましょう。台を持ち上げて向きを変えるのは大変です。走りながら進む方向を選べる仕組みが欲しくなります。
問題|車体は急に横を向けない
走っている物は、そのままの向きへ進み続けようとします。曲がるには、進む向きを変える横向きの力が必要です。タイヤが地面をつかむ力には限りがあるので、車輪の向きだけを大きく変えても、思いどおりに曲がれるとは限りません。
発明|前輪の向きを変える
多くの乗用車では、ハンドルの操作を前輪に伝えます。代表的な仕組みでは、ハンドルにつながる歯車が横方向の棒を動かし、左右の車輪をつなぐリンクを押し引きします。これを操舵(そうだ)と呼びます。ハンドルは、操舵のために人が触れる操作部です。
仕組み|左右は少し違う角度になる
曲がるとき、内側の車輪は外側より小さな円を通ります。低速で横滑りを少なくするには、内側の前輪をより大きく向けるのが基本です。また、左右の車輪が進む距離も違うため、回転数の違いを許す仕組みも必要になります。操舵の角度と、車輪の回転数は別の話です。
進化|操作を助け、動きを整える
パワーステアリングは、電動モーターなどで操作する力を助けます。車種によっては後輪も操舵します。実際の走行ではタイヤが変形して横向きの力を生むため、図の幾何学だけでは説明しきれません。速度や路面によって曲がり方は変わります。
この図鑑の順番は理解のためのものです。歴史上の発明順序を示していません。