MOTORCAR / TRAFFIC RULES
「幅員減少」の標識|道が狭くなる前にすれ違いを考える
道路の幅が狭くなる警戒標識を、車線数減少と区別し、対向車や歩行者への余裕を考える方法を解説。
道幅と車線数を混同しない
標識標示命令には、警戒標識として「幅員減少」と「車線数減少」が別々に定められています。「幅員減少」を見たら、その先で道路の幅が狭くなることに備えます。車線が必ず一本なくなる、と決めつける読み方は避けます。
標識だけで、自分と対向車のどちらが先に通れるかは判断できません。信号や規制、道路の形、歩行者の位置などを確認する必要があります。幅があるうちに周囲を観察し、狭くなってから急に判断する状況を減らします。
車体の幅と、道路を使う人への余裕
安全上は、車体だけでなくミラーの張り出しにも目を向けます。路肩に段差や溝がある場合、舗装の端まで使えるとは限りません。運転席から見える余地と実際の車両の幅の違いを考え、余裕のないすれ違いを無理に試さないようにします。
歩行者や自転車がいるときは、車同士のすれ違いだけを目標にしないことが大切です。人が逃げる場所を頼りにして進むのではなく、道路と交通の状況に合う速度と方法を選びます。第70条の安全運転義務は、こうした場面でも基本になります。 第18条第2項には、歩行者の側方を通過するとき、安全な間隔を保つか徐行する義務があります。自転車等の右側を通過するときの第3項は、追越しの場合を除くなど適用条件があるため、歩行者への規定と混同しません。
急な後退を必要とする状況を減らす
先の見通しが悪く、すれ違いの余裕が判断できない場合は、接近前から慎重に確認します。待つ場合も、通行を妨げる場所や規制に反する場所へ安易に止めないようにします。警察官や道路管理者の誘導がある場合は現地の指示を確認してください。
この標識から、待避場所へ後退する側や順番の一律のルールを作ることはできません。本稿では無理な後退操作を勧めません。余裕を失う前の観察と判断によって、急な操作や対向車との行き詰まりを避ける考え方を紹介しています。
慣れた道でも、工事や停車車両で使える幅が変わる場合があります。いつも通れたという記憶より、今の状況を優先します。ミラーが接触しないだけでなく、人や自転車との間にも余裕が必要です。対向車の運転者が道を譲ってくれるという期待だけで、細い区間へ入り込まないようにしましょう。
実際の場面で考える
基本の場面
住宅街で「幅員減少」を見つけ、先に対向車と歩行者が見えました。道路が細くなる区間へそのまま入り込まず、手前から速度を調整して交通の動きを確認します。歩行者を路肩へ追いやるようなすれ違いを避け、安全に進める余裕ができるまで慎重に対応します。
ミラーと路肩の溝
車体が収まりそうでも、対向車のミラーと路肩の溝で余裕が足りません。舗装の端へ無理に寄せず、狭い区間に入る前に周囲を確認します。自分が先に入ったことを優先権の根拠にしません。
同じ方向の自転車が前にいる
狭くなる区間で自転車が前を走っています。すれ違いと同時に横を通ろうとせず、余裕を確保します。追越しに当たらず同方向の自転車の右側を通過する場合でも、第18条第3項の条件に当たれば、間隔に応じた安全な速度で進む義務があります。
よくある質問
必ず車線が減るという意味ですか?
道幅が狭くなることへの警戒です。「車線数減少」は別の警戒標識なので、現地の表示と道路の形を確認します。
こちらが先に入れば優先ですか?
標識だけでは通行の順番は決まりません。規制や交通状況を確認し、無理な進入を避けます。
路肩を使えばすれ違えますか?
段差や溝、人の通行などを確認する必要があります。舗装の端まで安全に使えると決めつけないでください。
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公式の確認資料
リンク先の一次資料の版履歴から2026-10-13以前の最新施行版を選び、対象本文を照合しました。確認対象:標識命令:幅員減少・車線数減少/道路交通法 第70条/道路交通法 第18条第2・3項。2024年版の警察庁教則は補助資料のみです。実地の標示判別や公開前の描画確認は別途必要です。