MOTORCAR / TRAFFIC RULES
「すべりやすい」の標識|雨の日のカーブで急操作を避ける
すべりやすい路面を知らせる警戒標識の意味と、カーブの手前で速度を整える安全上の考え方を解説。
標識は、路面の危険に備えるきっかけ
「すべりやすい」は、路面がすべりやすいため運転上の注意が必要な箇所に関する警戒標識です。標識標示命令に名称と設置の対象が定められています。標識を見てからタイヤの滑りを試すような運転はせず、前方の道路状況を観察します。
乾いて見える道でも、日陰、水たまり、砂や落ち葉などで状態が変わる可能性があります。雨や凍結の有無だけで安心せず、路面と交通の状況を合わせて判断します。この標識から、すべり始める速度や安全な車間距離を数値で決めることはできません。
カーブに入る前に余裕をつくる
安全上の工夫は、カーブの手前から状況に合う速度へ整え、急なハンドル操作や強い加減速を避けることです。曲がっている最中に慌てて対応しなくて済むよう、進む先の見通しを確認します。具体的な操作は車両や道路条件によって異なります。
前車と同じ速度なら安全、という保証はありません。タイヤ、積載、車種なども違います。前車だけを目標にせず、自分の車で無理なく対応できる余裕を考えます。後続車に急な操作を強いる状況をつくらないよう、早めの判断を心がけます。
運転支援機能に任せきりにしない
車両の安全装置があっても、路面の条件に合わない速度や操作を補い切れるとは限りません。道路交通法第70条は、道路や交通、車両の状況に応じた安全な速度と方法で運転する義務を定めています。装置の作動を前提に速度を上げないようにします。
強い雨や路面の異常で安全に進めるか判断できないときは、無理な走行を続けず、安全に利用できる場所や経路を検討します。カーブの中や見通しの悪い場所へ不用意に停止することも危険です。停止場所の規制と周囲の交通を確認します。
路面が光って見える箇所や、周囲と色が違う部分は、状態を観察するきっかけになります。ただし、見た目だけで摩擦の程度を確定できるわけではありません。目の前の車が滑らなかったことも保証になりません。急に路面が変わる可能性を考え、確認できる範囲で無理のない操作を続けます。
実際の場面で考える
基本の場面
雨の山道で「すべりやすい」の標識を見つけ、その先に下りのカーブが見えました。カーブへ入ってから強くブレーキをかける状況を避けるため、手前から速度を整えます。前車が速くても追従を急がず、自分の見える範囲と路面の状態を基準にします。
乾いた道の落ち葉
晴れた日でも、日陰のカーブに落ち葉がたまっています。乾燥した舗装と同じ状態だと決めず、曲がる手前で速度を整えます。タイヤを滑らせて路面を試す操作は避けます。
前車が速い下り坂
雨の下り坂で前車が離れていきます。追いつこうとせず、自車の見通しと路面に合わせて走ります。強い雨で状況を確認できないときは、出発前に調べた安全に利用できる場所で経路を再検討します。
よくある質問
雨の日だけの標識ですか?
雨だけを対象にした表示とは限りません。路面の状態を観察し、乾いて見える場合も注意します。
何キロなら安全ですか?
標識から一律の安全速度は決められません。道路条件、見通し、車両の状態を合わせて判断します。
安全装置があれば速度を落とさなくてもよいですか?
装置に任せず、状況に合う速度と操作を選びます。車両の取扱説明書も確認してください。
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公式の確認資料
リンク先の一次資料の版履歴から2026-10-13以前の最新施行版を選び、対象本文を照合しました。確認対象:標識命令:すべりやすい/道路交通法 第70条。2024年版の警察庁教則は補助資料のみです。実地の標示判別や公開前の描画確認は別途必要です。